同居ゲーム

「見るな。」



片手で顔を覆った海斗はかなり赤かった。



「なんか、海斗可愛い。」


「ね。」



美喜さんと笑い合う。



手を外した海斗が息を飲んだ。



「どうしたの?」


「あ、いや。
おはよう、川端さん。」



ヘラッと笑った海斗の視線の先には相変わらず無表情の川端さんが立っていた。



あたしは顔が引きつるのを感じた。



いつの間に入って来たんだろう。



「おはよう。」



あたしの挨拶にちょっと会釈して、川端さんは洗面所に消えた。



「あたし、もう8ヶ月川端と暮らしてるのに慣れないな。」



川端さんが完全に見えなくなってから、美喜さんは言った。



「あたしも。」


「俺も。
なんかみんな慣れないよな、あの人には。」



珍しく海斗が顔をしかめる。



「海斗?」


「ん?
あぁ、ゴメン。」


「いや、謝らなくても。
あたしもそう思うの。」



向こうが仲良くしようって気がなさそうだもん。



海斗が肩を抱いてくれた。



「まあ、俺達だけでも楽しめばいいよ。」


「だよねぇ。」



美喜さんもコクコクと頷く。