「おっ?」


「あたしは火山噴火くらい、海斗に夢中。」


「その噴火がおさまらないことを願うよ。」



取り敢えず、今は大丈夫。



恋人みたいなことしてないけど、あたしは海斗が大好き。



「俺も、由宇希だけと同棲してるみたいで、他の人目に入らない。」


「それちょっと失礼。」



眉を潜めると、デコピンされた。



まわりが見えないくらいお前に夢中だって言ってんの、と甘い言葉をかけられ、あたしは林檎の如く赤くなった。



「海斗、」


「ん?」


「大好き。」


「知ってる。」



抱きついた腰に顔を押しつけると、照れてる、とからかわれた。



そういう海斗の顔も、ほんのり赤かった。