「マジで?」
「もう何回も言わせないで。」
うんとかあぁとかした返事があった。
「じゃあ、俺の希望は叶ったわけだ。」
「知らないッ。」
海斗の希望が何かすらわからない。
「あたし、恥ずかしい。」
なんで海斗はそんな平気なの?と訊くと、弱った声で呟かれた。
「平気じゃないよ。」
平気じゃない、とまた呟いて。
海斗はへなへなと首を垂れた。
「海斗がへなへななとこ初めて見た。」
「言っとくけど、俺は弱虫だから。」
「やだ。」
「やだって言われても。
俺だって緊張とけたら脱力するよ。」
そっか。
「でも海斗にはいつもかっこよくいて欲しいな。」
「何、恥ずかしい。
いきなり素直になった?」
「もうやけくそ!
あれだけ恥ずかしいことがあったからもう何も怖くないもん!」
すると、海斗はグイッと顔を近付けた。
「じゃあ、キスしちゃう?」
……え?
嘘、冗談でしょ?
「海斗?」
「ん〜?」
アップの形のいい顔が笑う。
「やだ…。」
「やだって。」
苦い顔をし、海斗は顔を離した。
「なんかショック。」
「だって…。」
「由宇希は結局、俺が好きなの嫌いなの。」
それは…。
「好きに決まってるじゃない。」
「そっ。」
案外あっさりと。
いじめないのかな?
「もう何回も言わせないで。」
うんとかあぁとかした返事があった。
「じゃあ、俺の希望は叶ったわけだ。」
「知らないッ。」
海斗の希望が何かすらわからない。
「あたし、恥ずかしい。」
なんで海斗はそんな平気なの?と訊くと、弱った声で呟かれた。
「平気じゃないよ。」
平気じゃない、とまた呟いて。
海斗はへなへなと首を垂れた。
「海斗がへなへななとこ初めて見た。」
「言っとくけど、俺は弱虫だから。」
「やだ。」
「やだって言われても。
俺だって緊張とけたら脱力するよ。」
そっか。
「でも海斗にはいつもかっこよくいて欲しいな。」
「何、恥ずかしい。
いきなり素直になった?」
「もうやけくそ!
あれだけ恥ずかしいことがあったからもう何も怖くないもん!」
すると、海斗はグイッと顔を近付けた。
「じゃあ、キスしちゃう?」
……え?
嘘、冗談でしょ?
「海斗?」
「ん〜?」
アップの形のいい顔が笑う。
「やだ…。」
「やだって。」
苦い顔をし、海斗は顔を離した。
「なんかショック。」
「だって…。」
「由宇希は結局、俺が好きなの嫌いなの。」
それは…。
「好きに決まってるじゃない。」
「そっ。」
案外あっさりと。
いじめないのかな?


