指先からの恋物語




「本当にゴメン!!」


「もういいよ・・・」


「え・・・
 いいのか?」


「許してほしくないの?」


「いやっ
 許してくれるならいいんだ!」




正直な気持ちは許せない





でも あたしがいいよって言ったら




多田はメチャ笑顔になったんだ






その笑顔があたしのイライラを


薄くしてくれたのかもしれない








「絶対に羽音には
 葵に謝らせるから」


「・・・うん」








こうして(?)


あたしの苛め問題は

ひとまず幕を閉じたのだった