眠り姫に100万回のキス☆2



泣きながら、杏里に話をした。


たどたどしく言葉を話すあたしの背中をさすりながら、杏里は何も言わず聞いてくれた。

琉也君はいつのまにか部屋を出ていった。



話し終わったあと、杏里は泣いていた。




「辛かったね…ごめんね…姫乃は一人で悩んでたのに…」




杏里の優しさにまた涙が出る。