眠り姫に100万回のキス☆2



「…別れちゃったよ」


「「え!?」」




あたしの言葉に、二人とも驚きを隠せないようだった。




「だからアイツ…俺が『送る』つっても『いい』って言ったのか…」


「姫乃、よかったの?」


「…うん」




そしたら杏里は、あたしの手を握って




「我慢しなくていいよ。ずっと姫乃のそばにいるから…泣いていいんだよ…」




と言った。


この言葉にあたしは止めてた涙が一気に溢れた。