「もう疲れちゃった…」 俺の方に向いてるけど、遠くを見ている。 そんな目だった。 そっと、姫に手をのばした。 パシッ… だけど、姫が拒否をした。 「あたしわからないよ…桜庭の婚約者も、桜庭自身も…」 その言葉は消えるように小さかった。