眠り姫に100万回のキス☆2



あたしね、考えてたんだ。

ずーっとずっと桜庭のお父さんの言葉を。

桜庭には言えないけど…


「本当にこの指輪受け取って良かったの?」とか「あたしでいいの?」とか。



これは桜庭の気持ちじゃなくて、現実的なこと。

たった1つの不安だった。






現実はとても残酷で。

…あまりにも悲しいもの。


痛いほどにあたし達を苦しめるなんて…この時は予想していなかった。