「せんせぇ…聞いてる?」 顔を覗きこむ愛子ちゃんの声で、意識が戻ってきた。 ふとあたりを見渡すと、そこは見慣れた愛子ちゃんの部屋。 そうだ…俺、今家庭教師してたんだ。 「も~しっかりしてください」 「いてっ…」 「ふふふ…。目、覚めましたか?」 何かと思えば、シャーペンの上の部分ででこを突かれた。 ……そういえば、早苗ともこんな事あったな。