積極的な行動とは裏腹に、顔を赤くする愛子ちゃんに嫌でも鼓動が高鳴る。 それと同時に、胸の中に広がるモヤモヤ…。 この気持ちは何だ? 早苗に対する罪悪感……? 愛子ちゃんを恨む気持ち……? 「やめよう。小崎さんには、もっといい相手がいるはずだ」 わざと苗字で呼んで、愛子ちゃんと距離を置く。 泣きそうな彼女を、見てみぬ振りしなければ、俺はこのまま……。