だけど、そんなに疲れてたって仕事は仕事。


プライベートを犠牲にしてでも、しっかりしなくてはならない。




「先生っ!この前の数学のテスト86点も取ったよ!」



「おぉ…!愛子ちゃんすげぇな」



「ふふふっ」



相変わらずの風景。


愛子ちゃんは、大きく“86点”と書かれた紙を自慢げに広げた。



俺が教えたことが結果となって、誰かを喜ばせる…。


そんな事に、嬉しさを覚え始めた。