「愛子ちゃん頭いいな…」



小さなイスに腰掛けながら、呟いていた。



「そんな事ないよ~、実際勉強が出来たって……楽しくなかったら意味ないじゃん」



「勉強、楽しくないの?」



「なんていうか…、勉強ばっかで学校が楽しくない」


コロコロのついたイスに座っている愛子ちゃんは、足をぶらぶらさせている。



その表情は、心なしか少し寂しそうだった……。