「ははっ、ゴメン。ちょっと仕事が溜まっててな……。夜遅くなるかもしんない」 早苗の視線を交わして、出きるだけ自然に応える。 だけど、早苗からの言葉が無い。 俺……、ちゃんと言えてなかった? なんか変だった……? 沈黙の重さに、不安がつのる一方…。 だけど、早苗の顔を見た瞬間そんな不安もどこかへ飛んでいってしまった。