疲れた体を労わるように、ソファーに腰掛けると早苗がトコトコやって来て隣にちょこん…と腰を下ろした。 鼻を掠める甘い匂いは、香水の物では無い。 いつも使ってるシャンプーの香り。 早苗のサラサラの髪の毛をすくい上げて鼻に近づけると、甘い匂いが強くなった。 「いい匂い……」 「やだぁ…、幸ちゃんって匂いフェチなの?」