「やむを得ない……。その仕事引き受けよう」 早苗を愛してるからこそ、引き受けられる。 そんな仕事だ。 「オッケー。じゃあもう帰った方がいいんじゃない?」 氷雨に導かれてみた時計には、5時56分という文字。 「おっ、ほんとだ……。じゃあよろしくな」 名残押しいと思いながらもコタツから出て、氷雨に別れを告げて帰路へついた。