「なんですかっ?」 とにかく何か仕事をしなくちゃいけない俺にとって、それは極上の甘い蜜。 地獄に垂らされた、1本のくもの糸。 氷雨の言葉に、食い入るように顔を近づけた。 「それがさっ、俺の近所の人なんだけど……」 「うんっ、うんっ!!」 「家庭教師して欲しーんだって」 「家庭教師?」