「ふ~ん、それで家に来たってわけね」 「はい」 飴を銜えた氷雨から事情を聞かれ、詳細をしぶしぶ語る。 そういっても、心が軽くなったのは誰かに聞いて欲しかったのかもしんねぇ。 「早苗ちゃんに言うつもりは無いんだ?」 「そんな事言えっかよ……。あぁ~どうしよ」 頭を抱える俺を、ジッと見ている氷雨は何か考えがあるらしい。 ポンッっと思いついた顔をすると、きらきらの笑顔で 「そういえばさーっ、いい話があるよ」