「おいおい……、何やってのかねぇ、幸太郎は」 「ほんと……ずっ」 「うへっ、鼻水垂らすなって」 鼻から出てきた鼻水をティッシュ片手に拭き取りながら、困った顔の氷雨に目を向けた。 どっこらしょ…とじじぃみたいに腰を下ろした氷雨に、笑いを絶えながらコンビニの袋を渡す。 「あいよっ。例の物だぜ」 「どもっ」