わたしと幼なじみ達

純は安西と姫が同時に告白するために抜け出したと聞いた。




腑に落ちないとこはいろいろあるけど…




「そんな…。じゃぁ、姫はどこに!?」

『安西が、青葉も告白しにいく言うてたから青葉になんかされたかも知らん。』

「わかった…。絶対、姫を助けて連れてく。」




そう言って電話を切った。




「くそっ…。」





とにかく、青葉のところへ。





青葉と安西がいる部屋についた。




そしたら2人の話し声が聞こえた。





「拓斗やりすぎなのよー。桜井さんが先生とかに言ったらあたしまで内申下がるわよ!!」

「お前が好きにしていいっつったんだろ?」

「アンタがどのくらい殴るかとか知らないもん。」




…殴る?




「まぁ、あそこに閉じ込めとけば、まだ殴れるしな。」




閉じ込める?




なんの話だ?




一回、姫の名前が出てきたけど…。




「まぁ、勝負にはあたしが勝ったし?また殴って入院させてもいいわよ。」




殴って入院…。




姫の入院は、青葉のせいだったのか?





「どーいうことだよ?」

「圭くん…」

「白鳥…」

「どーいうことだって聞いてんだよ!!」

「な…なんで、キレてるの?やだなぁ。」

「ごまかすなよ、安西…。今の会話聞いてたんだよ。」




2人は黙り込む。




…姫…





「ちっ。まぁ、バレたんなら仕方ねぇな。」

「だから、どーいうことかさっさと言えよ!!」

「秋南と姫香ちゃんがいれかわったのは、ゲームじゃない。2人の勝負だよ」

「…は?」

「1週間部屋を入れ替えて1週間後に同じタイミングでお前に告る。負けた方は二度とお前と話さない。」