わたしと幼なじみ達

「あのさ、実は謝りたくて…」

「脅された後じゃ、説得力ないんですけど。」

「今から、話すことは…まぢだから。うちはさ…」





拓斗は、自分の育ってきた環境を教えてくれた。




ビックリした。




まさか、拓斗の暴力は、拓斗のお父さんが原因だなんて…。





「わかってんだ。頭の中では。今親父と同じことしてて、それがどんな事かも…。けど止めらんねー。」

「そんな事言っても、あたしは許さないよ?殴られて、蹴られて。散々辛いめにあったんだから。」

「ごめん。でも、まぢで姫香ちゃんが好きなんだ…。」

「知らない。ってか、もう行く。知ってんでしょ?もう時間ないの!!もう50分。」

「行かせねーよ。姫香ちゃんが付き合ってくれない限りね。」

「何言って…フガッ」





口をおさえられ、連れられたのは体育館の倉庫。




ちなみに誰も使ってない。




「じゃ、大人しくしてなよ!」




ベタだぁ。




でも、見つかんない場所。




あたし…見つからないかなぁ…。




時計は、7時30分。





ダメだぁ…。





さよなら、圭。





そのとき、扉が開いた。





「え…」