わたしと幼なじみ達

姫に言わなきゃ、始まんないよね…。




「純くん、あたし午後サボるね!!」

「姫のとこ行くん?」

「ううん。着替えてそこらへんブラつく。」

「姫のとこは?」

「授業が終わる頃に行く。」

「ほな、姫のとこ行く前に学校に戻ってきな。俺も行くわ。」

「わかったぁー。」

「ほなな。」





サボるのは、泣きたかったからなんだ。




姫が大変だから、かわいそうっていうのもだけど、愛羅がなんの力にもなれないこと。




それが、愛羅的にはこたえたんだよね。





泣いてもしかたないけど、今は泣きたい気分だ。




だから、部屋で泣く。




部屋に戻って、着替えようと思ったけど、着替える前に泣いちゃった。





スッキリしたら姫に会おう。





それまでは…