わたしと幼なじみ達

「なにさー!!純くんだって青葉くんの事言ったら『殴ったかもしらん。』って言ってたじゃん!!」

「内容次第や。ムカつくこと言ったら女でも殴るで。」





純がいても心配だ…。





「…先生に目ぇ付けられなうようにね。」

「そこら辺は回りをうまく脅し…説得するよ!!だから姫は心配しないでね♪」




物凄く心配なんですけど…。





でも圭に見つかんなかったら、あたし…




…ん?




圭が見つけた?




そんで保健室運んだ?





「圭にバレた!?」





大声でそう言ったあたしを、愛羅と純はビックリして見た。




「ビックリした!!どうしたの。」

「もしかして圭達にも全部言った?特に、圭と有…」

「大丈夫♪言ってない。」

「そっか…。良かった」

「…あたしね?夏に、この前勝負する前にあたしが言ったことわかんないって言われたんだ?」

「…うん。」

「正直、あの時協力してくれたからわかってもらえてると思ってた。あたしがしてることは間違ってないって思えた。」

「…ほんで?」

「夏に、でも応援してるって言われて頑張ろうって決めたんだ。でも…戦えなくった。あたしがしたことは間違ってて、ムダだったのかな?」




沈黙が流れる。




「俺は知ってたで。夏が理解してないの。せやけど、あの時は何も言わへんかった。おかしいな、とは思ったで。あいつは思ったことすぐ言うから」




そっか…。




純は解ってたんだ…。




「多分、あいつ姫が決めたことを応援したいのと、それを知ったとき圭が傷つくんやないかゆーのが混ざってたんやと思う。腹が決まったから言うたんや。」




そっか。




夏には夏の思いがあったんだ。





「それに姫のしてきた事は間違ってないし、ムダじゃないよ。」

「愛羅…」

「他の人が違うって思っても、今までしてきた事は姫が考えて、圭くんと自分の為に戦った証だよ。そうやって頑張る姫は、段々強くなった。だから間違いじゃないし、ムダじゃない。」