わたしと幼なじみ達

「…わかったわ。」




先生はまた、ちょっと迷ったあとにそう言った。




「結城くんがいても大丈夫なの?」

「うん。」

「わかったわ。桜井さんは、腹部を強く打ったことによる、ひどい内出血のようなものだったの。」




先生は、バカな愛羅にも分かりやすく教えてくれた。




「2、3日前くらいらしいんだけど出血量がひどかったのと、固まった血が体の循環を悪くしてたみたい。それで倒れちゃったの」




…て、ことは。




青葉くんに殴られて。




って事もあるかも知んない…。





「萩野さんの知ってる原因は無くなったかしら?」

「…ううん。むしろ大ききなったよ。」

「そう…。」





ちょっと沈黙になったとき、純くんが


「先生、聞かんの?俺が知ってるのが何か…。」

「聞かないわ。2人とも正直なのに言わないのは、何か訳があるからだと思うの。だから聞かないわ。」

「先生…。」

「それに、あなたたちで解決しようとしているのを、大人の権力で片付けたりしないわ。…でも危ないとき、どうしようもなくなったときは私の所に来なさい。力になるわよ。」




先生は、本当にいい人だ…。




これで、青葉と戦える。





先生の事を気にしないで…。