わたしと幼なじみ達

「なぁ、愛羅。愛羅が俺等に言わんかったのって正しかったかもしらん。」

「…なんで?」

「姫の言う通り、俺も夏も青葉の事殴ったかもしれへん。」

「…うん。」

「せやけど、それって青葉だけやのうて、姫もその被害者として変な目で見られることになんねや。」




そんなふうに愛羅を励ましながら姫の心配もできる純くんは、やっぱりお兄ちゃんみたいだ…。




「せやから、愛羅は自分のこと責めたらあかんで?愛羅の好きな人も言うてたやろ?」

「えー!?なんで、知ってるのぉー///」

「俺は、お兄ちゃんやからな!!ほら、はやく姫の居る病院探すで!!」





この人は…本当にすごいな…。




いろんな意味で。




それから、何件かまわって、ようやく見つけた姫がいる病院。




ナースステーションで部屋を聞いて、行ってみた。




そこには保健の先生がいた。





「萩野さん。結城くん。よく、分かったわね。」

「午後の授業、サボってもうたけど。」

「先生…。姫はなんで倒れたの?」




いきなり聞いたから、先生は答えるかどうか戸惑っていた。





「先生!言って!!愛羅、原因かも知れないこと知ってるの!!」

「え!?」

「…それが本当であってほしくないから…。お願い、教えて…。」