わたしと幼なじみ達

☆愛羅 story



また、愛羅は力になれなかった…。




圭くんは、姫が倒れて病院に行ったことを話してくれた。





「愛羅のせいだ…。愛羅が先に帰ったからだ…。」

「愛羅!あんまり自分を責めたらダメだよ。」

「夏くん…。」




姫、なんで?



お腹押さえてた?




…もしかして…




「愛羅、姫のとこ行ってくる!!」

「行くって…。俺、どこの病院は聞かされてないぜ?」

「それでも行く」

「俺がついてくわ。」





純くんがそう言ってくれた。




「じゃ、行ってくるね」




病院に行く途中で



「愛羅、なんか知ってるやろ」

「え?」

「姫に口止めされてるかも知らんけど、その知ってる事と、もしかしたら関係あるかもしれへんとちゃう?」

「…ぅん。」

「言ってくれへん?他のやつらには絶対言えへんから」

「でも…。姫が絶対ダメって…。」




でも、もし本当にそれが原因なら愛羅だけじゃどうにも出来ない。





「…わかった。愛羅が知ってる事、話すよ。」




愛羅は姫と青葉くんのことを全部話した。





「やっぱ…あの時、俺が止めれば良かったやんな」

「違う…。そんな大きな事、姫に嫌われても誰かに言えば良かったんだ…。」





しばらく沈黙が続いた。