わたしと幼なじみ達

姫を寝かせたあと、俺は見たものを説明した。




「わかったわ。次の時間から、白鳥くんは戻りなさい。桜井さんは病院に連れていくわ。」

「わかった…。」

「それから…このことは誰にも言ったらダメよ。若林先生には私から伝えとくわ。」

「…うん。」

「あ…。でも、白鳥くんが信用できるなら桜井さんの友達には言っていいわよ。きっと心配してるから…。」

「うん。じゃ、行くから。」





姫…どうしたんだ?




俺は、愛羅と純と有と夏に言った。




俺が信用できる姫の友達なんて、これくらいだろ。





「うそ…圭くん、それほんと?」

「…あぁ。」

「愛羅が…愛羅が先に帰ったからだ…!!」

「愛羅、そんなに自分を責めたらあかん。」

「でも…。愛羅、病院行く。今すぐ行く。」




愛羅のいきなりの言葉に驚いた。





「わかったわ。じゃ、俺と愛羅で行くわ。」

「純も愛羅も病院知らないだろ?」

「探し歩いても見つける。行こう、純くん」

「おう、行くで!!」




大丈夫か?俺も知らねーしな…。




その日の授業は集中出来るわけがなかった。





姫…。なんであんな事に…?




そればかり考えていた。