わたしと幼なじみ達

「…。俺、屋上行ってくる。」

「行ってらっしゃい♪圭くん♪」

「俺もい…モガッ」

「気にしないで、行ってきて♪」




別に…告りに行くわけでもないのに、なんで愛羅はご機嫌なんだ?




…無視。




屋上に来てみると、誰もいないみたいだった。




本鈴はとっくになってる。




…いるわけないか。




屋上を見渡してたら、死角の部分から髪みたいなのが見えた。




…。




姫!?





嫌な予感。




姫であってほしくないと願いながら、近づいてみた。





姫なわけないよな。




大丈夫だよな…。





そんな俺の願いはかなわず、そこにいたのは…




姫だった。





待てよ。




寝てるだけかも…。




姫は腹を押さえていて、顔は青白くなってて、意識はないっぽいけど…汗をかいて苦しそうだった。





寝てるわけないか…。




「なんでだよ!?」





とりあえず、保健室に行こうと思って、姫をおぶった。




急いで保健室に行く。




「せ…先生」

「白鳥くん。どうしたの、息切らして。」

「姫が…」

「姫?あら。桜井さん?ちょ…どうしたの!?」





息が切れてうまく説明できなかった。





「とりあえず、桜井さんを寝かして。」