わたしと幼なじみ達

「俺さ、圭のこと大切な友達だと思ってるんだ。」




圭と夏は4人のなかで一番仲がいい。




「でも、姫も大切だからどっちも信じたい。」

「うん…」




あたしは、夏がケガに不信感を持ってないか心配になった。





「なんで圭がいきなり喋んなくなったかわかんないけど、俺はどっちも信じてる。だから頑張って。」




夏は、こうやって、いつもみんなの事を考えてるんだ。





「夏…ありがと。」




あたしは、夏を裏切らないように頑張るしかないな。




でも…ケガ、なんとも思われなくて良かった…。



ズキッ…



また、お腹が痛くなった。



昨日の夜…だっけ。




痛くなったの。




ちょっと、心配になったけど、大したことないと思った。





お昼は愛羅と屋上で食べた。




季節が夏に変わり始めた今、屋上は最高に気持ちいい♪





「姫〜♪超気持ちぃ♪」

「うん☆最高だね♪」





今日の屋上は人があんまりいなかった。




だから、すぐに人はいなくなった。





「姫まだ?」

「あ、ごめんごめん!!まだ終わんないから先戻ってて?」

「大丈夫?」

「なにが(笑)。大丈夫だよ。」

「じゃあ、先行ってるね!!」





…1人の屋上もなかなかいいな。




「よし。もう行くか。」




そろそろ、予鈴の時間だった。




もう行こうと、立ち上がったとき、今まで以上に激しい痛みがお腹をおそった。




「つぅ…。だ…人…。」

屋上は人がいない。




あたしのいる場所はちょうど死角。




「あいら…。ケータイ…。」