わたしと幼なじみ達

『愛羅〜!ヤバイ!!死ぬ!!』

『姫!?なんでー?』

『だって…圭がいるだけでドキドキするんだもん』

『かわいー♪今は?』

『今は圭がお風呂に入ってる』

『そっかぁー♪まぁ、がんばれ☆おやすみぃ〜☆』





ひ…他人事だと思ってぇ〜!





ガチャ。




圭があがってきた。




…って…





「な…なんで上着てないの〜!?」

「え?あぁ、持ってくの忘れた。」





ふつー忘れる?




って言いたかったけど、言葉にならなかった。




必死に出した言葉は、




「水、飲む前に上着て!!!!」


だった。





「別にいいじゃん♪中学の時、水泳あったろ?同じ同じ!!」

「同じじゃないし!!」

「なんで?」

「な…なんでって…」





圭が好きだから…



なんて言えるわけもなく




「とにかく上着てー!!」

「はいはい☆」





あいつ…あたしのこと殺す気か?




なんて、なんにも知らない圭にそんな事思って…。




でも、ホントに心臓持たないよ!!





圭があがったから、あたしがお風呂に入る。





はぁー。




そういえば、前に有と純が、圭に好きな人がいる的な事言ってたな。





誰だろ。




多分あたしじゃないだろーな。