わたしと幼なじみ達

「俺ら、安西みてて痛い。」

「そんなにひどいの?」

「痛いってゆーのは、向こうがバカとかの痛いやのおて、かわいそうに近い痛いや」





よくわかんない。





だけど、有達からみたら、安西さんは叶わない恋してるってコトなんだと思う。





「それって、圭には好きな人がいるってこと?」

「それは…言えへんなぁ♪」

「えっ、なんで?」

「知りたかったら、圭に直接聞いてみな♪」





直接って…。





「そ…そんなの聞けないから!」

「ま、頑張りや♪」





いつの間にか部屋の前に着いてて、それぞれの部屋にはいったあたしたち。





着替えたころ、部屋のチャイムがなった。





「はーい。って、奈未、愛羅。」

「姫!!大変だよ!」

「姫香ちゃん、明日学校来ないほうがいいかも…」

「へ?ちょっ、最初から説明して!」

「うん…。姫、最後まで聞けなかったら言ってね?…さっきね」





愛羅達から聞いた話はこうだ。





あたしが帰ったあと、安西さんはあたしの悪口を、あることないこと泣きながら言ってたらしい。




あっというまに広がって、あたしは最低だと思われて、安西さんは人気者になったんだって。