わたしと幼なじみ達

「あ…あたし?」

「そう…。あたし、中学のとき、男子が常にまわりにいたの。かっこいい子限定で。そのなかから彼氏にしてたんだ。」





あたし、なんて安西さんの昔話聞いてんの?





「それで、今年は圭くん、夏くん、純くん、有くんに目つけたの。でも…4人のまわりにはあなたがいた…。」





この人、何が言いたいんだ?





「ムカついた…。あたし以外に男子に囲まれてるヤツがいるなんて。しかも、あの4人に。」

「つーか、用件まとめろよ…」





愛羅ナイス!!





「黙ってて。でね?夏くんに聞いたのよ。なんであの子のそばにいるのか。そしたら、『姫は俺らのプリンセスだからね♪』って言ったのよ!」





夏…なんつーことを…。





火に油。





「それを聞いたあたしは、今あなたにムカついてんの。でね?あたし、圭くんのコトまぢでスキみたいなんだよね…。」





は?




あたし、ムカつかれてんのに恋の相談されてんの?





「で、あなたに言いたいコトは、あの4人と話さないで!ってこと。あたしが本気になるまえに…」





話さない?




あたしがあいつらと?





「あたしが4人のプリンセスになるわ!どう?」