ホットレモンの憂鬱



俺が作ったいびつな形のハンバーグは焦げてはいないものの、美味しそうにはとても見えなくて。

それでも、真愛は美味しいって微笑んで、ぱくぱくと口に運んでくれた。


ベッドに潜り込んでからも。

「あのソースが美味しかったよ、また作って?」

って、無邪気な笑顔。


あれから毎晩、お互いの体温を感じながら添い寝を繰り返す。


信用されているのか。

それとも、男だって思われてないのか。


真愛は隣で眠る俺に、無防備に身を寄せる。


なのに、手も足も出ない…。

まだ1週間だし、軽いとか思われんのはちょっとキツイ。

何するんでも、真愛の顔色伺って、嫌われないようにと身構える。


気にすればするほど。

考えれば考えるほど。


臆病になる。


俺って…、こんな繊細だったっけかな。