シルド・エルハイド。
「エルハイドの楯」
というのは、
ある組織のことを指していた。
ヒディーヌ山脈の向こうには、
ザノフ共和国という大国があり、
その国を拠点にするエルハイド一族は、
「歴史の支配者」
と言われていた。
歴史上のさまざまな事件の陰には、
エルハイド一族の暗躍を指摘する者は少なくない。
が、それを証明したものは1人もいなかった。
このエルハイド一族に忠誠を誓う代わりに、
彼らの庇護を受けることができる。
その結社のような集団が「エルハイドの楯」である。
が、それついてはまた後に詳述するとしよう。


