『おい。大丈夫か?』 「だ…れ?」 『俺だよ。大丈夫か?』 「うわぁあん。勝輝〜」 『分かったから取りあえず泣け、怖かったんだろ。置いてった俺が悪かったから。』 私は崎本勝輝の胸でしばらく泣いていた。 「ごめんなさい。本当にごめんなさい」 『俺も悪かったしこれくらい平気だから。』 私がなぜ謝ってるって? 涙で服が濡れまくってしまったからである。 『それより早く帰らなきゃもうすぐ6時になるぞ。』 「…。」 6時… 「ぎゃあぁ。撮影忘れてたー!!」 『…。撮影?』 …ヤバ。