「ねぇ、何処に行くの?」 大きな瞳が揺らぐ。 「厨房にございます」 「厨房?トータスはいなくなるの?」 ジュナはベッドから起き上がりトータスの腕を掴む。 これは困ったお嬢様だ…。 まるで親鳥を探す雛のようだ。 不安に満ちたその瞳。 何とも弱々しい。 「少しの間だけでございます。」 .