「お前は何故 私の所に来た?ここには残っているものは何もない」



街も村も人も皆滅びた。



あるのは太陽 月 土。



そして人間の皮を被った私だけ。





「いいえ、ございます。貴方様という存在が…」



私の存在?



伏せていた顔をあげる。



「神の力を与えられた貴方様がこの地に生を与えるのです」



.