そしてトータスもまた分かっていた。 この後のジュナの反応を…。 今にも駆け出して行きそうなジュナの手首を掴む。 「今日は逃がしませんよ お嬢様」 毎回ここで走って逃げられていたのだ。 お嬢様は逃げ足だけは速い・・・。 「に、逃げないよ!だから離せぇ〜!」 掴まれている腕をブンブンと振りほどこうとしているジュナ。 .