「先代の主人が亡くなって50年だったかな?」 「はい」 後ろを歩くテラスは屋敷内を見ながら呟く。 その表情はどこか懐かしむように軟らかく見える。 大きな眺めの良いお部屋へ案内し、紅茶をいれる。 「少々お待ち下さい。ただ今 主人をお連れいたします」 パタンとドアを閉め急いでジュナの元へ向かう。 .