ビシッと燕尾服を着こなし、無駄のない動き…。 外見上でしか分からない。 「お嬢様 こちらが厨房にございます」 ぼんやりと考えているうちにどうやら厨房に着いたらしい。 トータスの胸あたりにあった視線を厨房に向ける。 「ここが厨房?…他と変わらないね」 ドアの造りは他の部屋のものと変わりはなく、厨房と分かる札さえもない。 .