「お風邪をひいてしまいますよ? 中へお入り下さい」 上着を手にしたトータスは、そっとジュナに近づき上着を肩にかける。 いつからここにいたのだろう… ジュナの肩は凄く冷え切っていた。 「…トータス・・・・」 ジュナは遠くを見ながら呟く。 「何でしょう お嬢様…」 トータスがジュナの顔に目を向けた時、 ジュナの目から一筋の涙がこぼれた。 .