ベッドが軽く沈みジュナは顔をあげた。



優しく包みこまれた華奢な身体。



「ご安心ください 私はいつまでもお嬢様のお傍におります」



トータスの大きく温かな手がジュナの頭を撫でる。



ジュナはトータスの背中に腕を回し涙を流した。




決して結ばれない恋。



どうにもならない現実。



見えないもののプレッシャー。



だからジュナは その現実から一瞬でも逃れるために


まだ幼き自由だったあの頃の夢を見たのだろう・・・・。



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