ありえねぇ…。
一口かじったりんご飴を手に
固まったまま動かない俺
「ただいまー♪あれ?春輝?どうしたの?」
母さんがスーパーの袋を両手に持って
突っ立ったまま動かない俺を不思議そうに見ていた。
『母さん…』
「あら?それりんご飴じゃない?どこで買ってきたの?珍しいわね。今の時期。どっかでお祭りでもあった?」
俺の持ってるりんご飴を見ながらそう言った母さんに首を横に振る。
「じゃあどうしたの?」
『俺が…作ったんだ。』
「そうなの!?スゴいじゃな~い春輝♪」
笑顔で拍手しながら言う母さん…。
『スゴいかどうかは食べてから言ってくれ…』
そう言って一口だけかじったりんご飴を
母さんにズイッと差し出した。
母さんは首を傾げながらも受け取り
一口だけかじった。
そしてすぐ流し台に行き
ぺっと吐き出した。
「春輝…コレ…何なの?全然味しないじゃない!?」
りんご飴を俺に向けて眉間にシワを寄せて言う母さん…


