悪魔と俺の禁断の恋

「あ……いた」


拓也の視線の先には、子供たちに混ざって最前列でショーを楽しんでいる吉敷の姿がある


実を言うと、吉敷は大の仮面ライダー好きなのである


拓也はたくさんの人の中、吉敷を連れ出すのは無理だと考え、吉敷がショーを見ている間、雑誌を読むことにした


「吉敷の奴、あの年で子供に混じってショーなんか見てんじゃねーよな。あいつの精神年齢は5歳か?」


なんて言いながら雑誌を読んでいた拓也は、その雑誌に書かれている視聴者の投稿話というのに目がくぎづけだった