悪魔と俺の禁断の恋

拓也はデパートに着くなり、本屋へと向かっていく


「うーん」


拓也は本棚を見ながら、どんどん歩いていく。なにやら欲しい本があるようだ


「何を探してるんだ?」


「ちょっとした哲学の本だ。最近そういうのに興味を持ち始めてな、これから勉強しようと思ってる」


「ほぉー。お前が哲学ねぇー」


「何だ、悪いか?」


「いや、別に。ただこれまでお前は、そういうのに全く興味を示さなかったからさ。珍しいなぁと、思ってね」


「ふーん。つまりお前の思ってる俺は勉強嫌いってことか……」


拓也は本を見ながら無表情で吉敷に言葉を返す


「いや、そういうことじゃないって」


「ま、いいや。それより俺、この本買ってくるから待ってて」


拓也は吉敷を待たせて、レジに向かっていった