悪魔と俺の禁断の恋

「おい! 拓也。なぜ遅刻したか理由を言いなさい」


拓也は席を立たされた


「え~と……目覚まし時計をかけるのが難儀だったのでかけないで寝ると、こんなんなっちゃいましたんです。はい」


明らかに説得力のない言い訳だが、あまりのおもしろさにクラスでは笑いが起こっている


先生はチョークを持ちながら、ため息をついた


「お前なぁ、そんなに遅刻していると卒業できないぞ? もう高校2年生なんだからもっとシャキッとしろ。シャキッと」


「は~い」


拓也は気の抜けた返事を先生に返して、また席に着いた