―帰宅後。 まだ、コンサートの興奮がさめず、 私は1人でドキドキしていた。 「ただいま〜」 そんな時、あの人が帰ってきた。 「お帰り……」 「あのさあ?」 帰ってきてすぐ、竜人は私の隣に座った。 そんなささいな仕草にもドキッとする。 「今日さぁ、コンサート来てたでしょ?」 ……う゛ぅ。 「えぇ?そうだっけ?」 なんか恥ずかしいので、 私は、どうせバレてるけど ウソをついた。 「ふーん。俺にウソをつこうなんて、いい度胸じゃん」 ニヤッと竜人が怪しい笑いをした。