「そのまんまの意味だよ。アンタにはこれから、俺の家に『住み込みで』働いてもらう。」
住み込みってところを強調して竜人は言う。
はあ??
……何よそれ!?
「私、そんなこと聞いてない!!」
「友梨さんのことだし忘れてたんだろ。」
サラッと竜人は答えた。
………う゛。
おばさんのことだから、本当に忘れてたのかも……
いやいや、それでも!!
「……でっ、でも!そんなのイヤ!」
住み込みって!何されるかわかんないし。
男の人と2人っきりなんて絶対に無理だよ……
「あの……私、やっぱり帰ります!」
慌てて立ち上がって、私はリビングを出ようとした。
……その時。
―プルルルル!!
ちょうど、そんな私を引き留めるように、私のケータイが鳴り出した。
