アイドル様とヒミツな恋を。




「わお!かわいいじゃん♪似合ってるよ」


撮影現場に戻ってすぐ、

咲哉くんが声をかけてくれた。



「そうかな……?」


竜人を見ると、黙ったままこっちを見ていた。



けど、突然スタスタとこっちに寄ってきて。




「そのスカート……」


耳もとで言われて、


「……え?」



としか答えられなかった。

そして、



「誘ってんの?」



と、ニヤリと笑って私から離れていった。




……あのエロ男め。



ちょっとぐらい誉めてくれたっていいじゃん!!



―5分後。


「さぁ、始めようか!」



誰かの一言で、


私を混ぜた撮影が始まった。