―それから月日が経って。
22歳の今。
俺は友梨さんに呼び出された。
「愛花と一緒に住める?」
「……は?」
突然の言葉に俺はひどく戸惑った。
「愛花がバイト探してて。で、竜人の家にお手伝いとして行かせるのはどーかな、と思って。」
………ということは?
「また愛花と居れるってことですか!?」
勢い余って友梨さんの机をバンッと叩いた。
「但し。条件がある。
むやみに記憶を思い出させようとしない。
愛花とは他人として接すること。」
「……」
「期限は3ヶ月。バイト代は私から払うから。
愛花が一緒にいたいと思わなかったら、3ヶ月で即終わりだから。」
俺はもちろんその条件をのんだ。
もう一度愛花に会える。
それだけで十分だから。
