*愛花side*
「しつれいします」
天宮先生に呼ばれて、私は保健室に向かった。
「いらっしゃい。そこ座って」
相変わらず、スタイル抜群で美人な天宮先生は、自分の前のイスを指さした。
「何の用ですか」
イスに座った私は、いきなり冷たく言い放つ。
「まあ、用って程じゃないんだけど、一応あなたには報告しておこうと思って」
でも、私の冷たい態度なんて全く気にしていないかのように、
天宮先生は小さく笑いながらそう言う。
「報告?何を?」
怪訝そうに眉をひそめた私を楽しそうに見つめながら、
「昨日の夜ね、竜人が私の家に来て、私とよりを戻したい、って言ってくれたの」
うふふ、と感じの悪い笑みを浮かべながら先生はそう言った。